今回はノルウェーのナショナルデー(建国記念日)について書いていこうと思います。
ノルウェーの春はイースターから始まります。
じゃあ夏はいつからなの?と聞かれれば、5/17のナショナルデーから始まるのです。
ナショナルデーは祝日です。
ナショナルデーの準備
ナショナルデーの2週間前ぐらいにノルウェーに住む人々は、パンジーのような小さい花を外から見える場所や、自身の家のベランダに植え始めます。
普段切り花しか売っていないスーパーでも、その時期だけはそういった小さい根付きのお花が売られています。
そして手分けしてアパートやマンションの共用部の掃除したりと、身の回りを綺麗にする習慣があるようです。
そして民族衣装であるブーナッドの用意をします。
子供服売り場に小さい子供用の服は売っていますが、ティーンのサイズ以上の服は売られていません。
子供用はFINN(ノルウェーのジモティーのようなもの)で買ったりすることも多いみたいです。
大きくなって中学を卒業ぐらいの時期に自分用のものを作ってもらったり、用意してもらいます。
肩紐で大きさを調節してそれをずっと着るようです。
髪飾りやネックレスもナショナルデー仕様の、青赤白の組み合わせのものが多く売られています。
前日には売り切れてしまうので、買う必要がある場合は余裕を持って購入した方がいいでしょう。
手持ちの国旗を購入する人も多いです。
この時期のお店はどこもナショナルデーのグッズが売られていたり、風船などで飾り付けされているので、見るだけでも楽しいです。
この頃から日照時間も多くなるため、日向ぼっこする人も増えて、暑くも寒くもない快適なノルウェー生活がおくれます。
ナショナルデー当日(5/17)
まずは家の外側に大きめのノルウェー国旗を飾ります。
各家には国旗を飾る用の金具が取り付けられています。
建物の他にも車や船といった至る所に旗がはためていています。ノルウェー人はノルウェーの国旗が大好きです。
朝食はいつもより手の込んだ特別なものを食べ、午前中に子供たちのパレードが始まります。
先頭には旗を持った子が歩いています。
そしてその後ろを他の子供達が楽器を演奏したり、「hurra,hurra!(万歳!)」と歌を歌ったりしながら歩きます。
小さい子ども達はロープを持って離れないようにしながら同じように行進します。
それを大人たちが通りから旗を振り、見守ります。
ブーナッドはパレードをする子供達だけではなく周りの大人も着ます。三世代で着ている人もいます。
私服の人も多いので、民族衣装を必ず用意しないと参加できないとかはないです。
パレードが終わると現地で解散して、子供たちは親と合流し、お待ちかねのアイスクリームタイムです。
冬でもアイスクリームを食べるぐらいノルウェーの子供たちはアイスが大好きです。
テレビではオスロの宮殿の様子がライブで中継されています。
ナショナルデーの食事
ナショナルデーの日に食べる特別なものといば、ヴェルデンベストケーキがあります。
このブログの冒頭に写真を載せたものです。
イチゴやブルーベリーの乗ったメレンゲとクリームでできた甘いケーキです。ヴェルデンは世界を意味し、直訳すると世界一のケーキという意味になります。
その日は家族全員で食事をします。それに加え友人を呼んだりし、大勢で過ごします。
家の飾り付けもナショナルデー仕様です。
朝ごはんと昼ごはんに加えパーティでの食事、そして追加でケーキが何個もあるのでクリスマスとナショナルデーはノルウェーの1年で特に沢山食べる日です。
日本でいうところの食べ放題に行くぞ!ぐらいの気持ちでお腹に余裕を持って5/17をお楽しみください。